遊風の養生日記Ⅱ

術伝流の愉癒庵遊風(颶風颯雷電)が、鍼灸操体食養はじめ養生について書いていきます

講座

術伝流応用講座6人の患者さんを施術

術伝流応用講座。実際に症状のある患者さんを施術して見せる場。 1人目は、東日本大震災以来、アトピーが復活したという方。こういう場合は、アトピーの出ているまわりを散鍼したり、ツボを見つけて刺鍼すると良い。慢性期の養生の型で全身治療の後、それを…

膝の痛みつらさの慢性期の養生

膝の痛みの慢性期の方。 慢性期なので、症状の説明をしてもらったあと、あお向けで、脈診、舌診、腹診などした。そのあと、うつ伏せになってもらい、慢性的な膝痛のときにツボが出ていることのおおい、フクラハギの委陽、委中、陰谷をとおる3本の筋溝をしら…

親指の痛み

親指を曲げたときに痛むという方。 ある動作で痛みが出るときは、伸びる側にツボが出ていることがおおい。なので、親指の甲側を井穴からむかって、内外の井穴をとおるライン、その中央のラインの3本をしらべていった。 親指の外側、つまり、人さし指側と反対…

坐骨神経痛3回目

坐骨神経痛の3回目。 今までは、表面近くの邪気がおおく、それを出していた。 今回は、坐骨神経が皮膚表面に出てくる大坐骨孔のまわりの奥の筋肉まで刺鍼したら、そこから古くて粘る感じの邪気がたくさん出てきた。すごい量だったので、尻に置鍼したまま、経…

左手で支え、右手で治療や介護をする方に典型的な歪み

うつぶせ寝からの動きの操体だったのだけれど、やっていくうちに、左半身を縮めたがり、横向き寝に近い格好になった。 右利きの方がこういう操体が気持ちいいときは、自分で座位や立位をたもてない患者さんを、左手で支え、右手で治療、看護、介護することが…

心臓系が弱い方によく出るツボ

慢性的に腰痛だけど、肩はこらないという方。慢性期の型で、仰向けうつ伏せと治療していき、座位になったら、撫肩で、たしかにあまりコリはなかった。 が、肩甲骨の左下角あたりにツボが出ていた。心臓系が弱い方のツボの出方で、子供のころ弁膜症だった方や…

来年慶應医で鍼灸担当する医師から協力依頼

きのう鍼灸操体講座の会場の別部屋で、Icubeの総会も開かれた。昼休みに、3年前鍼灸操体講座に出ていた、Icube代表のチュウさんがあいさつに来たので、ソマレゾン、ソマセプトのサンプルを渡したら、来年慶應医学部で鍼灸担当する予定とかで協力を依頼された…

応用実践講座1回目

実際に症状のある方に来ていただき、治療を見てもらう形式の応用実践講座の1回目。症例集DVDのために写真だけでなく動画も撮影させてもらった。 一人目は、帯状疱疹と膝の痛みの方。 慢性期の養生の型で腹診を中心に診察したあと、手順通りに刺鍼。帯状疱疹…

リウマチで右膝が痛い

鍼灸の通し稽古のあと時間が余ったし、参加者の方々が見たいというので、リウマチの方で親指変形は左のほうがひどいが右膝が痛いという方を治療した。 変形は応急処置で改善するのは無理なので、右膝の痛みのほうの改善を目指した。 膝の痛みは膝裏からフク…

左手首3回目

9月5日と26日に鍼した方の3回目。 汗をかきにくいということだったが、急いで来たせいか、診察の時点で全身汗ばんでいた。先回も同じように急いで来たということだが、診察時点では発汗は見られず、鍼灸してから汗をかいたので、体が変わっていっている感じ…

左手首(9/5)の2回目

2回目なので、慢性期の養生の型でやらせてもらった。 腹診では、心下痞と左胸脇苦満。しかも左上腹部と左肋骨下部をくらべると、左上腹部のほうがほんの少しだが床からの高さが高い。普通は肋骨のほうが高いのに。 そのあと、腕と胸、腕と背の間に張っている…

背中上部中央のカユミ

背中上部中央のカユミ。見たら、点線内部が赤黒く邪が皮膚表面にこもっている感じ。夏に汗を引っ込めた可能性があるかなと思った。 手甲4~5間にはツボが出ていなかった。背中上部でも中央よりのみの症状のときは、こういうこともあり、そういうときには、歯…

リウマチ薬で数値は下がったが、症状が改善しない

メールで「2年ほど前かから関節の腫れ痛み、リウマチ薬で数値は下がったが、症状は改善しない」という相談を受け、講座にモデル患者さんとして来ていただいた。話の感じから線維筋痛症の初期症状のような感じを受けました。 現在いちばん困っていることを聞…

膝裏のアセモ

膝裏がアセモみたいだという、とくに左足がひどいという人。もともと、上半身よりも下半身に汗をかきやすいという。 うつ伏せになってもらい、まずは、末端に引き鍼。陽大鐘、大鐘の順。 そのあと、湿疹などのときと同じように、アセモ状態のまわりの皮膚を…

ヨガで無理した足捻挫

ヨガで結跏趺坐のようなポーズをして、右足が捻挫したような状態で、外くるぶし前方あたりが痛いという方。 ちょうど操体による手首足首の改善の症例写真をとりたいと思っていたので、モデルになってもらった。 対角反対側の左手、上下反対側の右手、左右反…

膝がカクンと内側に

膝の古傷で、膝がカクンと内側にはいりやすいという。膝裏を調べさせてもらったら、陰谷の上あたりに非常に虚したツボを発見した。虚の具合を、みんなに確認してもらう。 足の甲に陽経〜陰経の順で引き鍼したあと、灸頭鍼。足厥陰のツボではという意見も出た…

爪水虫

爪水虫は、水虫のところと健康なところの境目で、ちょっと健康なところのほうに、透熱灸を続けるとだんだん爪の先端のほうへ逃げていく。 ただし、完全に消えるまで毎日灸を続けないと復活しやすい。

打撲に灸頭鍼

こちらは、しばらく時間がたった打撲だというので、灸頭鍼をした。 そのあと真ん中に灸をしたら、黒っぽい感じが消えた。 灸頭鍼が面倒だったら、毎日四畔の灸をすれば、どんどん良くなっていく。

打撲に灸

前日HPの更新をしていたら、途中で疲れて、座る姿勢を右足甲を下にして、そこに体重がかかった座位をしばらく続けたら、内出血してしまったようだ。朝起きたら腫れ上がっていて、靴が履きにくかった。 第2,3指端に灸してもらい、四畔の灸をしてもらったら…

目頭の腫れ物

目頭の虫刺されをかいて化膿したという。 顔の化膿やニキビなどには、手骨空の灸が効果的。目頭という位置からして親指だろうと、左手親指の骨空をしらべたら、非常に痛がった。痕も深く黒々としていた。 1荘目がそれほど熱くなかったというので、2荘した…

悪い油で右手首に湿疹・2回目

4月5日に書いたものの2回目(治療は4月4日)。 経過が長いので、今回は、慢性期の養生として、腹診を中心に診ていった。 腹は左側にツボが出ていた。 また、舌表側の左側がテカテカしていて、舌裏側血管も左側が黒かったので、左側を治療していった。手陰経…

左手による片手刺、霞鍼、30番鍼

自分で自分の右手の治療をするための左手による片手刺、手の内を広げるための霞鍼、30番鍼の刺し方をやってみせた。 片手刺は、左手親指と中指で鍼管を持ち、人差し指で弾入したあと、皮膚表面から1cm上の鍼体を撚鍼していく。 霞鍼も、鍼先から1cmほど上の…

食べ過ぎで胃の調子が悪くして食べられない

前々日に食べ過ぎて、胃の調子が悪く、食べられないでので、昨日から食べていないという方。 お腹を診させてもらったらもらったら、おヘソの左上が硬かった。先急の一本鍼の中焦の典型例かなと思い、その手順で治療していった。 こういう場合は、お腹が硬い…

術伝流一本鍼内科系を術伝HPに

術伝流鍼灸講座で写真をとり、週刊メルマガ「あはきワールド」に月1連載中の「術伝流・先急の一本鍼 内科系」を術伝HPにアップロードはじめました。 これからも、少しずつアップしていきますので、よろしくお願いします。 http://yajiuma.pupu.jp/yajiumapu…

手術痕

お腹の手術痕のある方。さわらせてもらったら、痕がしこりになっていた。まわりを調べたら7mmおきくらいにツボが出ていた。 手陰陽の順で引いて準備のあと、その手術痕のまわりに出ていたツボに順に刺鍼。手術痕のまわりのシコリが改善され柔らかくなったこ…

足首捻挫の後遺症

右足の内くるぶしあたりから親指にかけて右足内側横側面に、抜歯時の麻酔注射のあとのようなシビレ感(感覚異常)が続いているという方。麻痺して感覚がまるでないわけでもなく、動かせないわけでもなく自由に動かせるとのこと。 通し稽古が午前中に終えたの…

ムチウチ

ムチウチの方がいらしたので、治療させてもらった。 はじめに経過を聞いたら、バックミラーを見たときに後ろから追突されたとのこと。左斜め上を見た時の姿勢を思い浮かべながら後頸部のツボを探したら、左側の背中に近いあたりに古いツボを発見。 手甲に引…

ドライアイ?

このごろパソコンのやり過ぎでドライアイみたいという方。 目のツボは、正中線に平行で目を通る線の線上で、頭(頭蓋骨)の中で 1.目の真後ろ 2.頭頂部付近 の2カ所に多い。 頭をしらべたら、ともに、右側にズブズブの頭のツボらしいツボが出ていたので、…

のどがイガイガ

カゼがテーマだったのだが、カゼの初期かノドがイガイガするという方。 頭を調べたら左側(の特に額)が熱かったので左合谷に引き鍼のあと、左列缺にノドの症状を引いてみたら(手足に引く)少し治まったと言う。 そのあと、陽にも引こうと大椎まわりを見た…

仙骨の椎間板ヘルニア?

仙骨の椎間板ヘルニアで腰が痛いという方。仙骨に椎間板が大人になっても残っていて、しかも、ヘルニアになるのか、そしてそれが腰痛の原因になるのか疑問を感じた。 肘もみのうつ伏せの写真撮影のモデルをしてもらったあと、仕上げとして、肩のほうから背中…