遊風の養生日記Ⅱ

術伝流の愉癒庵遊風(颶風颯雷電)が、鍼灸操体食養はじめ養生について書いていきます

膝裏のアセモ


 膝裏がアセモみたいだという、とくに左足がひどいという人。もともと、上半身よりも下半身に汗をかきやすいという。
 うつ伏せになってもらい、まずは、末端に引き鍼。陽大鐘、大鐘の順。
 そのあと、湿疹などのときと同じように、アセモ状態のまわりの皮膚を散鍼していったのだが、かなりしても赤くならないので、鍼を1番から5番に変えて、強めに散鍼したら、ようやくすこしづつ赤みが出てきた。陰茎側が悪いようで、とくにそちらを多めにした。
 もう一度、足甲に引き、頭に散鍼してから手甲に引き仕上げた。

 患部をみると、散鍼したところがゴマ粒大にポツポツふくらんでいた。古い打僕などに灸頭鍼したときと同じなので、邪毒が浮いてきたなと思いっていたら、それが米粒大になり、大豆大になり、そして、となりとくっつきだした。そして、散鍼したところ全体が丘疹みたいな感じになってしまった。

 患者さんにおきたら、ビックリされてしまうね、どういう説明をしようか、みんなで話し合った。
 それから1時間半、鍼灸の講座が終わるころには、イトミミズくらいになっていた。これなら、患者さんにも説明しやすいねと話しあう。
 いい経験をさせてもらった。