リウマチ薬で数値は下がったが、症状が改善しない
メールで「2年ほど前かから関節の腫れ痛み、リウマチ薬で数値は下がったが、症状は改善しない」という相談を受け、講座にモデル患者さんとして来ていただいた。話の感じから線維筋痛症の初期症状のような感じを受けました。
現在いちばん困っていることを聞いたら、左手首の痛みということでしたが、今まで見てきた方との比較のため、まず腹診をさせてもらいました。案の定、左胸脇苦満、心下痞があり、左脇の下から左上腕陰経側にシコリもありました。
ただまぁ、初めてなので、応急処置として、左手首のつらさの改善をまずすることにしました。ようするに、体が邪気を出したがっているのに、手首のところでつまって出られないから、つらいんだろうなと思いました。
頭をさわって熱い感じがしなかったので、手甲の引き鍼は省略し、左手首内関から施術開始。つぎは、手甲の2~3間と3~4間を比較したら3~4間がイヤな感じとのことで、そこに出ていたツボに刺鍼したら、中指と薬指、とくに薬指のほうに何か動いているとのこと。
ああ、この方も邪気の動きがわかる方だなと思い、それが減ったら言ってくれるように伝え、刺鍼を続ける。邪気が減ったように感じたので、患者さんにも確認してから、抜鍼。
抜鍼したあと、左手首を動かしてもらったら、よくなったというので、仕上げに移る。指の井穴に邪気の出口を作っておいたほうが良いように思ったので、左手中指薬指の井穴を調べたら、薬指両側、中指の薬指側の3か所にツボが出ていたので、透熱灸。
夕方「・・・本日の施術は、まさに瞬時に効果を実感できました。・・・一針で体があれだけ反応するとは、驚きでした。」というメールが届いた。ありがたいなとも思ったし、あらためて良かったなと思いました。
症例としては、術伝流一本鍼no.17 - 術伝HP - アットウィキとよく似ているので、つぎは、慢性期の養生もふくめ、そういう治療をするので、読んでおいてもらえるよう伝えた。