遊風の養生日記Ⅱ

術伝流の愉癒庵遊風(颶風颯雷電)が、鍼灸操体食養はじめ養生について書いていきます

親指の痛み




 親指を曲げたときに痛むという方。
 ある動作で痛みが出るときは、伸びる側にツボが出ていることがおおい。なので、親指の甲側を井穴からむかって、内外の井穴をとおるライン、その中央のラインの3本をしらべていった。
 親指の外側、つまり、人さし指側と反対側の井穴から前腕撓側の手首から数cmのところまで、点々とツボが出ていた。
 まず、親指外側の井穴に手指用糸もぐさで灸。それから、一番肘に近い側に出ていたツボに灸。それから、順に、だんだん井穴のほうへ、出ていたツボに灸。
 痛みはなくなったという。
 按摩・指圧のときに親指を使い過ぎると、こういう症状が出やすいです。できるだけ、肘や前腕小指側、拳骨、人さし指の骨空などを使って、指圧・按摩したほうがよいですね。親指を使う場合も、親指関節を人さし指の基節骨で支えたほうが良いです。とくに、親指の敏感さが必要な鍼灸師の『場合には。
 これらの親指を痛めにくい按摩・指圧法については、「あはきワールド」連載の「術伝流操体」の2011年1月〜3月に書いていきます。