遊風の養生日記Ⅱ

術伝流の愉癒庵遊風(颶風颯雷電)が、鍼灸操体食養はじめ養生について書いていきます

先天性脳動脈奇形の脳出血による片麻痺2

 2回目。京に帰る新幹線の都合で、いつもより1時間半早めに治療開始。
 やったことは、前回8.20とほぼ同じ。
 今回目立ったことは、鍼を刺すと、手も、刺したまわりが赤くなったこと。そのため、赤くならないところにツボを探して刺鍼。そして、置鍼したまま、肘、手首、指をゆっくり伸ばしたりもどしたり。拇指球に出ていたツボに施灸。
 足は、前回でだいたいツボの出方がわかっていたので、うつ伏せでツボをさがし刺鍼。
 前回よりも赤くなり方が少ないなと思っていたが、一通り刺したあと、立ち上がって歩いてもらったら、鍼したまわりが前回と同じように赤くなった。
 内反ぎみと膝の上げにくさを改善するために縮んでしそうなところに刺鍼。
 脳の患部への血行をよくするため、左首の後ろから横に出ていたツボに刺鍼。
 頭散鍼、左手甲引き鍼で仕上げ。
 自分でできることを聞かれたので、左手で、腕や足や指を揉むことを伝える。ためしに、手の井穴をもんだら、非常に痛がったが、曲がっていた手指が伸びた。
 指は、井穴、指裏関節部、根元の水かき(八邪、八風)などをもんだり、指を反らしたりをすすめた。ピリピリビリビリがわかるというので、それをどんどん指から出すつもりでするようすすめた。
 足は、まずは脹ら脛を左手親指でもみながら、首を動かして痛みが減る姿勢を探すという、操体の圧痛操法をするようすすめた。
 腕は、上腕や前腕に鍼したあたりをやはり揉んだり忍足することをすすめた。