遊風の養生日記Ⅱ

術伝流の愉癒庵遊風(颶風颯雷電)が、鍼灸操体食養はじめ養生について書いていきます

ムチウチ


 ムチウチの方がいらしたので、治療させてもらった。
 はじめに経過を聞いたら、バックミラーを見たときに後ろから追突されたとのこと。左斜め上を見た時の姿勢を思い浮かべながら後頸部のツボを探したら、左側の背中に近いあたりに古いツボを発見。
 手甲に引き鍼のあと、そのツボに刺鍼。表面に近い部分の奥に非常に硬い筋肉の層が2層あったが、おそらく奥の患部をかばっているためだろうと、そこを刺し通していったら、やはり、頚椎の直ぐ上にフニャフニャして冷たい部分があった。動きが鈍かったので、真気を誘う(催気)ように、ゆっくり大きめに鍼を動かし続けた。しばらくして温まった感じがしたので抜鍼。

 そのあと、首を動かしてもらったら、ある角度で左肩甲骨上あたりが突っ張るというので、ツッパリを感じる角度に首を固定し、ツボを探して刺鍼(動作鍼)。
 事故の3日後くらいから、左腰も痛くなったというので、うつ伏せになってもらったら、左脊柱起立筋が盛り上がっていた。これも、悪いところをかばっているのだろうと、左腰を探したら虚しているツボを2つ発見。そこに刺鍼したら、案の定、左脊柱起立筋の盛り上がりは消えた。その後、左痞根、仙腸関節、下腿などに出ていた、関連しそうなツボに刺鍼。