遊風の養生日記Ⅱ

術伝流の愉癒庵遊風(颶風颯雷電)が、鍼灸操体食養はじめ養生について書いていきます

左手首3回目



 9月5日と26日に鍼した方の3回目。
 汗をかきにくいということだったが、急いで来たせいか、診察の時点で全身汗ばんでいた。先回も同じように急いで来たということだが、診察時点では発汗は見られず、鍼灸してから汗をかいたので、体が変わっていっている感じがした。
 また、左前腕外側にひっかき傷。かゆいのでかいたという。これも、かゆみとして出てきたので良い傾向かなと思った。
 治療は2回目とほぼ同じだが、仰向けで腹に刺鍼したあと、左脇の下から左上腕陰経に出ていたツボに刺鍼するのをくわえた。案の定ここにも邪気がいっぱい溜まっていた。
 鍼灸したら滝のような汗というのも同じ。今回は腹に刺鍼後、上腹部と肋骨下部の高さが、若干だが肋骨のほうが高いかなという感じになったので、左上腹の水毒をかなり減らせたかなという感じ。
 刺鍼中の邪気の動きを言ってもらいながら刺鍼。「爪の根元から出ている」という言葉に、井穴!と一同唖然、しかもどっち側かも言えた。筋痛症系の患者さんは邪気の動きが分かる方がおおいが、ここまで細かく特定できた方は初めて。鍼灸師になったら名人になりそうだなとあらためて思った。
 いまは、こういう感じの方がおおいので、3回の治療を講座参加者のみなさんに見てもらうことができて良かったなと思った。
 夕方帰宅したらメールがきていた。「今回の施術後は体がとても楽というか軽快になりました。それから、思わぬ、というかやはりというべきか、別の部分に効果が出ました。2日ほど前から痛みがあった扁桃炎が、ほとんど治っていました。今朝は痛みと腫れがあったのですが、施術終了直後から治まったことに気付きました。普通は、治まるのにもっと時間がかかるのですが、今回も鍼の即効性に、驚かされた次第です。」とのこと。