『線維筋痛症は針灸治療で治せる』
- 作者: 西田皓一
- 出版社/メーカー: たにぐち書店
- 発売日: 2008/02
- メディア: 単行本
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- 線維筋痛症は、東洋医学から見れば経筋病。
- 診断基準点は、すべて、よく使われる経穴のある場所、しかも普通の人でも圧痛が出やすい場所。
- 近い将来、筋肉関節疾患を内科的に取り扱う整形内科が必要(私は、神経内科みたいな感じで筋肉内科がいると考えていたので似ているなと思った)
- 治療は、ひとつひとつ症状を取り去ることが基本。
米国リウマチ学会の診断基準点9カ所は以下の通り
(左右18カ所のうち、11カ所以上の疼痛と、3ヶ月以上というのが診断基準らしい)
- 天柱、風池
- 5〜7頸椎の鋏脊穴(鋏は実際は金へんが無い字、絵で見ると人迎〜水突とその少し外よりあたり)
- 肩井、天翏(翏は骨へんがつく字)
- 肩中瑜、肩外瑜、天宗(瑜は王へんが無い字)
- 瑜府(瑜は王へんが無い字)
- 手三里
- 居翏(翏は骨へんがつく字)
- 環跳
- 膝関、曲泉
確かに、押せば多くの方が痛みを訴えるところだなと思った。
西田流の新しい診断基準の提案として
そのほか、骨格筋の症状以外のよく付随する症状の改善方法として、以下など
- うつ傾向:大椎に灸頭鍼。四神総、期門、太衝、陽陵泉、内関、壇中(土へんで無く肉月)
- 下痢、食欲不振、冷え:腹瀉(陰陵泉下方5寸)、足三里。へそ温灸
- 吐き気:内関、肩井
- ドライアイ:人中に上向け30度の斜視で軽く刺鍼。太陽、攅竹。
火鍼については、以下
- 火鍼は、寒性疾患だけでなく、化膿創や湿疹など熱性炎症性疾患にも効果的。化膿創、湿疹、帯状疱疹、ねんざ打撲による浮腫には、患部に直接。発熱には大椎。
- 副作用をさけるため、寝た姿勢でおこない、一度に5,6カ所以内にする。顔面、血管、広範囲な浮腫は避ける。
- 感染予防のため、施術後消毒液でふき絆創膏をはり、当日の入浴を控え&こすらないよう指示。