遊風の養生日記Ⅱ

術伝流の愉癒庵遊風(颶風颯雷電)が、鍼灸操体食養はじめ養生について書いていきます

現場では、理論は迷いながら使え

「理論は迷いながら使え」(臨床の場では)というのを「鍼術覚書」や「治療は対話」、「操体は対話」に入れたほうがよいかなと考え始めました。
大学などで科学技術を応用する教育を受けたりする場合や、工場工房などの現場で科学技術を応用して物づくりをしている所では、似たような概念の教育を受ける事が多いと思います。
私も数学を応用する数理科学という分野で、いろいろな事に数学を応用する際に、先ずは、その分野のどの部分にどの数学が応用できるか調べる所から始めるという教育は受けてきました。

最近思ったのですが、中学高校からずっと文化系で来て、仕事も科学技術の現場への応用という分野ではなく、そのまま鍼灸あマ指学校へ入り資格を取り、特定の流派を選んで勉強し臨床をするようになった方の場合には、ひょっとしたら、「現場では理論は目の前にしているモノに理論が本当に適用できるか考えながら使う」という事を頭の隅に入れる事も無いまま、学んだ流派の方法を使っている方もいる、というか、多いのかもしれないなという感じなのです。