遊風の養生日記Ⅱ

術伝流の愉癒庵遊風(颶風颯雷電)が、鍼灸操体食養はじめ養生について書いていきます

『はり灸治療の手引き』

はり灸治療の手引

はり灸治療の手引

 説明にかなり五行論を使っていて、その点は読みにくかった。私は、五行論がいつも人体において成立しているかどうか疑問を持っているので。
 しかし、「脈診しながらツボ探しすると、脈状と合っているツボにふれると、胃の気の強い脈になる」「四総穴の解説」「上焦の深い部分での実と虚についての解説」など、筆者の実体験にそった部分は参考になった。五行論はじめ昔の理論に囚われずに、もうすこし実体験から理論化していくと、もっと読みやすく役に立つ本になりそうな感じがした。