遊風の養生日記Ⅱ

術伝流の愉癒庵遊風(颶風颯雷電)が、鍼灸操体食養はじめ養生について書いていきます

「福島のおかあさんの話を聴こう!佐藤幸子さん講演会」MrSARUさんのツイートを中心に

MrSARU【IWJ・UST】本日、13時30分〜15時30分、福島のおかあさんの話を聴こう!佐藤幸子さん講演会を中継します。文科省への申し入れでも話題となりました。
 今目の前に迫る最も時間の許されない問題は放射能だろう、とうことで、「福島の子どもたちを放射能から守ろう・関西」を立ち上げたという木村さんのお話。文科省に立ち向かった佐藤幸子さんに感動した、と。
 佐藤「幸子の「幸」とは「お縄に繋がれている状態を表す漢字」であり「幸」の真ん中に「+」を入れて見ると左右上下均等に割れる。誰かさんと違ってウソつかない、と佐藤幸子さん挨拶。誰かさんって?候補多過ぎて…」
 佐藤「人間は喉元過ぎれば何とやら」日々の生活もあり、子育てもある。電気が止まり石油がなく食料輸入が出来なくなっても生きる術を代々伝えていきたいと有機農業を営み、20年。虫や草など作物に邪魔に見えるものも必要とわかった。人間社会にも省み点があり活動へ。」
 佐藤「チェルノブイリから一週間後日本に放射能が来たの時、お腹の中に娘がいたという佐藤さん。福島で事故が起き、子、孫に避難を呼び掛けた。旦那の仕事がありすぐに動けない娘。娘は避難出来たが、逃げられない人もいる。行政は何もしてくれなく、自治体は何も教えてくれない。」
 佐藤「避難先の線量も教えてくれない。避難先からも避難させられた。しかも何も知らされずに避難したため3.4日で戻れると思っていた人が多い。ガソリンもなく避難先からエサをやりにくることも限界がある。最後、泣きながら鶏にありったけの餌をブチまけた」
 佐藤「ガイガーカウンターを使い、定点観測。わたり地区から、ホットスポットを見つけ、除染にあたりたい、という相談を受け、中手さんに貸し、子の学校校庭を測った。給食を運び込む地点、「67μSv/h」。 3月31日、データを持って、始業式の先延ばしを要請した」
 佐藤「集めたデータを元に、放射線管理区域(0.6μ)で色分けをしたマップを作成した中手さん。県内の75%がソレにあたり、以下だったのは南会津だけ。このデータを市町村、教育委員会に持っていった。その時、裏では「20mSv」が決まっていた」
 佐藤「3.8μ以下であれば、ガンガン校庭で遊ばせていい、との通達。各市町村判断もあったが、そのままその日から外で遊ばせたところもあった。そして佐藤さんは参議院議員会館や文科省前の行動に出る。対応したのは大学出たて風の役人など。そこでブチギレた」
 佐藤「県が雇ったアドバイザーの話を信じ切った人々。佐藤さんが「子どもたちを放射線から守福島ネットワーク」のHPに書いた真実に、様々な声が寄越され、事実に驚く人達が多かった。集会では参加者が溜めていた気持をブチまけ、福島の人、よく喋る。まるで大阪人」会場笑
 佐藤「避難は呼び掛けてても、残らなきゃいけない人もいる。除染をしなければ。除染をし、これだけ下がったということをマスコミに報じて欲しかったが自治体からストップがかかった。その後、無認可の保育園の除染をし、報じられ、それが話題となった。マスコミの力はデカイ」
 佐藤「飯舘村や川俣町からも、避難する流れになってきても、仕事があり、通える距離への避難となる。時が経ち、数字に麻痺してくるが、比べて低くても、高いものは高い。夏休みを機に外へ出て、疎開を考える家も多くなる。大阪に福島分校を作り、サテライト疎開を考えている」
 佐藤「勢いだけでは続かない。上手くいかない。線量が高くても「仕方ないからここにいるよ」との声もある。二ヶ月経ち、鼻血、下痢、クマ、肌への影響、咳、痰などの報告があがってきた。これは体が抗っている証拠、まだいい。症状がないまま大きな病気になるより」
 佐藤「キラキラしたものが降ってきたのを見た、という声もあったという。それは、金属が飛んできている。水素爆発ではなく、あれは、黒い煙。私はそう思っている」。核爆発と言いたいのだろう。「素人の、母の直感。広島、長崎と同じように考えてほしい」
 佐藤「ナゼ20mSvにしたか。福島県中通りは高速道路も通り、県庁もある。避難区域にしたら経済への影響が計り知れない。20mSvを越す地点があったことも後からわかった。安全委員会が議事録もなく決めたのは、事前に決まっていたからだ」
 佐藤「じいちゃんばあちゃんも多くネットで情報収集するよりも、やはりTV新聞。しかし東京新聞以上に踏み込んだ記事はない。広瀬さんを招き、福島民報が(ラッキーパンチで)やっと大きく奉じてくれた。この後、子供が親の手を引いての避難の相談等も。相談が増え始めた」
 佐藤「東電や政府へブツけられない怒りは、身内にいく。夫婦喧嘩。それを影から見る子供。子供を月光へ送り出した罪悪感。避難すれば解決でもない。疎開先でも親子で問題も。お金があれば新天地新生活も可。だが、まだまだ避難所のままの人も」
 佐藤「顔を合わせなければ、関係が悪くなることも多くなる。離婚か、仕事か。迫られる。ローンと生活費のため、残る。万が一の時は、生命保険で食ってくれ。こういった事実、思いが、国には伝わらない。「棄民」。。。」
 佐藤「「福島県民は丸太だね」と言われた人もいる。県がデータを集める。311以降どこで何をしていたかという欄だけ。線量計も配られる。健康のことは何も書いていない。除染も自腹。市民が混乱するからと、市は二つの情報は流さない。もう、自分のことは自分で守る」
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A.質疑。除染の方法は?→Q.水で流す。土は掘り起こして中の土を乗せる。ひまわり、ナタネ、微生物。様々な方法を試しているが、無くなりはしない。埃。チリトリ→ゴミ箱→焼却場→燃えてまた何処かへ。
 このネットワークは、自分で考えて行動とって責任とれる人の集まり、だと言う。「会の承認待ち」等とかが起これば、とても間に合わない。と佐藤さん。
 食べものの質問。チェルノブイリにいっていた支援がこちらに来て、食品の線量を測れる機械を入手。それで測ってOKなものならば食べようと思っている。政府のいうNDは、信用性の薄い検出限界値。野菜は近隣のものは売れ残り、県外から取り寄せたりして食べたりも。
 原発に近い県内にも、安全な野菜がある。これをクールスポットという。実際に、小出さんにここのキャベツを送ったら、「これは絶対に安全だから、赤ちゃんに食べさせてもいい」と。ちょっとちょっと…同じ「安全」発言でも、この説得力の違いは…。おれも食べたーーーい 。
 メンタルケア面について。「遅れている。須賀川の農家の方の自殺。屋根屋さんも何人か亡くなられた。線量の高い時期に壊れた瓦を直していたのも関係あるのかも」と佐藤さん。
 第一次産業を守らなければ…と質問者。佐藤さん「基準値越えてないから作りなさいと言われ農家は作っている。が、売れない。やる気も失せる。しかし作らねば補償も出ない。自分達で測定器を飼う人も増えている。一般の農家はJAの言いなり。収穫したものに値を表示すべき」