遊風の養生日記Ⅱ

術伝流の愉癒庵遊風(颶風颯雷電)が、鍼灸操体食養はじめ養生について書いていきます

応用6皮膚艶やかに

 12月回目の講座で練習するので、「鍼は引き鍼」の「応用編6皮膚艶やかに」の文章を術伝MLも送った。
大まかには以下の通りだが、HP用に整理できたら術伝HPにも載せる予定
[1] 基本的に
 邪毒の排出という視点から、いろいろな病に応用出来るので、取り上げます。
 皮膚というのは、最も原始的な排出器官で、アメーバなどの単細胞生物の細胞膜に相当します。もちろん、異物の侵入を防ぐなど、入力の方にも関係しますが、人間の病気を考える場合には出力の要素のほうが大きく、進化で複雑な生物になって発達した、他の専門的解毒排出器官の機能低下を代替しています。漢方の湯液の用語で言えば「汗吐下和」の汗をかいたり、吐いたり、呼吸・鼻水で出したり、痰で出したり、下痢下血したり、肝臓・腎臓で処理して大小便で出したりする機能が低下したり、量が多すぎて間に合わなくなったりすると、ニキビ、化膿、湿疹、黒ずみなどの形で出そうとします。急性では、蕁麻疹という形もあります。
 治療の目標は「艶やかに」。上衝を下げる事と、邪毒の排出を下げる事が治療の中心になり