遊風の養生日記Ⅱ

術伝流の愉癒庵遊風(颶風颯雷電)が、鍼灸操体食養はじめ養生について書いていきます

運動器系慢性期7肩の慢性期1.慢性期の型を中心に

 12月24日に2期の方向けに行う内容をMLに送った。
おおまかには、以下で、HP用に整理できたら術伝HPに掲載の予定
(0)はじめに
 肩周りに応急処置をして、ある程度辛さを軽くできたけれど、辛さが復活しやすい場合など、応急処置だけで完治しなかった場合には、肩周りだけではなく全体の歪みが関係している場合が多いです。例えば、心臓に負担が掛かりやすい方の場合には、右利きなのに左肩コリで、特に、肩胛骨の内側縁の下半分が懲っている事が多いです。また、悪血が左下腹に有る場合には、首左側真横の付け根(肩との境目)付近にコリが出る事が多いです。その他、目の疲れ、下半身の歪みなども関係している可能性も有ります。そういう時には、慢性期の型と組み合わせて、体全体の歪みを少なくしていく必要があります。
(1)全体の流れ
 腰痛の場合と同じ様に、基本的には慢性期の型の手順で診察刺鍼をしてゆき、座位の時に、肩、肩胛骨、首周りを詳しく観察してツボが出ていれば刺鍼し、脇の下から上腕陰経の動作鍼を行い、それから他の動作鍼をして、慢性期の型に戻り、頭の散鍼・手の甲への引き鍼で仕上げます。