遊風の養生日記Ⅱ

術伝流の愉癒庵遊風(颶風颯雷電)が、鍼灸操体食養はじめ養生について書いていきます

中医と邪気

 『ハリ・灸はどうしてこんなに効くのか』 胡 伊拉著 論創社
を読んでいる。
 前に中医をメインに行っている方と話した時に「中医に邪気という概念は無い」というような事を言われた記憶があるのだが、この本には邪気という言葉が頻繁に出てくる。著者は中国医科大卒の臨床内科医で公衆衛生学博士、日本の鍼灸あマ指師の資格を持つ。「弁証とは、診断の仕方」、「論治とは、治療の仕方」とあり理解しやすい。「寫法は「除邪」、邪気を体外に追い出す」、「補法は「扶正」、正気(元気)を補う」とあり、これも解りやすい。