『ジパング再来』
- 作者: 三橋貴明
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/07/30
- メディア: 単行本
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内容は、貸借対照表(バランスシート)や経済が苦手な私にもわかりやすくおもしろかった。日本は、現在世界で最も経済的に安定した国であるとのこと。
そうであるならば、それを利用して、医療、生活安全網、介護、教育などの再構築、新しい時代に合わせた基盤整備にも活用してほしいものだなと思った。個人消費がGDPの58%を占める内需の国なら、できそうに思うし、それによって、GDPも押し上げられるのではないのかな?
著者のあげる日本の有利な点が、GDPに占める割合が低いと著者自身が書いている輸出可能なエコカー、新幹線(リニア)、耐震補強などのモノ(ソフトウェアコンテンツをふくむ)に偏っているのが違和感を覚えた。
内需に直接結びつくような医療、生活安全網、介護、教育などへの公共投資をしていくほうが、GDP押上効果は高いのではないだろうか?そして、それらは輸出できないかもしれないが、他の国へ導入援助したら喜ばれるのではないだろうか(母子手帳のように)。
ちょうど良くというか、民主党政権が誕生して、政府のお金の使い方が変えられることもあり、良い方向に進んででほしいものだし、良い方向になるよう国民一人一人も判断力を磨いていく必要があるだろう。
しかし、大手新聞やTVキー局の垂れ流す情報のいい加減さに、あらためて、あきれてしまった。そのあたりの変革も新しい政権には期待したいところだし、国民一人一人も本当に役に立つ情報を見つける力を磨いていく必要がありますね。