遊風の養生日記Ⅱ

術伝流の愉癒庵遊風(颶風颯雷電)が、鍼灸操体食養はじめ養生について書いていきます

『夢枕獏の奇想家列伝』

夢枕獏の奇想家列伝 (文春新書)

夢枕獏の奇想家列伝 (文春新書)

「知的好奇心から、危険を顧みずに時代に抗して行動した”奇想家”ー玄奘三蔵空海、安倍清明阿倍仲麻呂河口慧海シナン、平賀源内。彼らの企画はずれの人生を描いた」そうだ。
 気になったところは、

  1. 空海は、「儒教は、礼儀作法など人間関係を知る学問。道教は、仙人になって楽しく暮らす方法論。どちらも利己的。仏教は、草木虫魚鳥獣ふくめ皆が幸福になる方法論」ということで、仏教を選んだ。
  2. 鬼とは、辛いことがあったときに心の折り合いを付けられずに精神的に破綻し、あるまじき行動に及んでしまった状態。現在にも鬼はいるし、鬼がいる以上、現在にも陰陽師の仕事はある。癒しのシステムとして機能している。
  3. 五芒星の起源は、雲南省ワ(人ベンに瓦)族の遺跡に残る太陽の印