『バカの壁』『超バカの壁』
- 作者: 養老孟司
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2003/04/10
- メディア: 新書
- 購入: 13人 クリック: 371回
- この商品を含むブログ (587件) を見る
- 作者: 養老孟司
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/01/14
- メディア: 新書
- 購入: 4人 クリック: 52回
- この商品を含むブログ (176件) を見る
- 組織が期待するパターンの「個性」を発揮しろと期待するのは、おかしい
- 意識は共通性を追求する、そのために言語の論理と文化伝統がある。だから、個性は身体にある。親子で皮膚移植すらできないのだから。
- 「万物は流転する」が「万物は流転する」という言葉は流転しない。だから、人間は流転する、変わらないのは情報。「私」は流転していくが、「私という意識」は情報化しているので、「自己同一性」や「個性」を主張する。
- 「朝に道を聞かば、夕に死すとも可なり」というのは、知ったら知る前の自分と違う人間に生まれ変わっているという視点から来ている。
- 放っておいたって一人一人は個性的、他人と間違われることはない。若い人には、違うんだから、違う他人の気持ちをわかるようになれと言うべき。
- 意識の連続の世界しか考慮しないのではなく、無意識もあるし、無意識を意識化するのは無理な話。
- 人間そのものが自然だという考えが欠落している医学生が多い。医者なんていうのは、ヒトそのもの、自然そのものを愛する人じゃないとできないのに。
- 日本は八百万のカミの国で多神教。近代になって一元論が主流になった。都市の宗教は一神教化一元論化していく。
- 身体を変な状態においたり、極限状態に置いたりすれば、人間というのはすぐ狂うし、とんでもなく悪いことをする。
- ほんらい、日本の「公」は「社会(天皇家)」、「私」は「俺ん家」。日本人は「自分とは何か」で悩む必要はないし、「自分探し」も必要ない。仏教は「無我」の必要性をといてきた。
- 子供は自然だ。設計図に基づいてできているロボットではない。子供は子供として価値がある。