遊風の養生日記Ⅱ

術伝流の愉癒庵遊風(颶風颯雷電)が、鍼灸操体食養はじめ養生について書いていきます

妊婦さんのフルマラソン

http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/

上記の記事に関して、鍼灸関係の掲示板で話題になっている。そこでいろいろ考えた見たのだが、長くなったので、こちらに載せておくことにした。
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 ヒマラヤなど8000m級の無酸素登山などかなり過酷なことをだんなさんの側がしてから1年以内にできた子供が障害児だったという話を昔聞きましたので、過酷な状況が精子卵子、胎児にも影響を与えるということはあるし、それが生まれてから出ることもあるとは思います。

 ただ、今回のケースは、かなり個人差が大きいことなのではないかと思います。向き不向きもあると思いますし。

 昔の農家などでは出産直前まで一日中農作業や家事に追われていたこともあったと聞きますし、また、現在でも1日中パソコン仕事をしていることもあるわけですし、それらと今回のマラソン(6時間13分で完走、時速7km弱)がどちらが胎児に負担が大きいかなと考えてしまいます。

 たしか、研究職の女性が仕事で無理して超未熟児を出産したTVドラマを大竹しのぶさん主演でやったこともあると思いますし、看護師さんに不育や流産が多いのも、過酷な労働が原因ではないかと言われていると聞きます。

 ヒトが本来は体を動かす動物であることを考えると、体を動かしているほうが胎児のために良いという可能性もあります。とくに仕事でなく楽しみとして行った場合には。もちろん程度問題ですし、向き不向き、個人差もあると思います。

 それと、私が、心配なのは、36になって妊娠中にマラソンに挑戦したいという心情と、昔なら高齢出産(高齢初産)である30過ぎにならないと子供を産みにくい社会状況です。どちらも、私には、幼児から20歳過ぎまで勉強して良い学校にはいることだけを押し付けている弊害のように見えます。

 女性の結婚できる最低年齢は16ですが、これはこの法律ができた当時の平均初潮年齢が14だったからと聞きました(その当時は30過ぎは高齢出産(初産)だった)。いまの平均初潮年齢が10くらいですから、現在は結婚できる年齢を12にしたほうが良いのでないかと思います。なーんちゃって。

 本来なら、子供のうちに沢山遊んで、自分の方向性をみつけ、それの合うパートナーを思春期でみつけ、家庭を作るため職を探し、社会人となっていくというのが当たり前なのじゃないのかなという感じです。

 10代で子供を2、3人生むことがラクに可能な(子供が保育園にいってから勉強や職業訓練をする)社会を作っていったほうが日本という国や民族のレベルでも、日本に住む一人一人のレベルでもラクなのではないかなと思っています。

 ようするに、やりたいことをするのも、子供を産むのも、もう少しリスクが少ないときにできるような社会をつくっていけないものかなと思うのです。