遊風の養生日記Ⅱ

術伝流の愉癒庵遊風(颶風颯雷電)が、鍼灸操体食養はじめ養生について書いていきます

加茂先生の恩師山田浩先生のドクターズルール10

加茂淳先生が肝に銘じて日々の診療にあたっていることだそうです。

  1. 死期を早めてはならない。不必要に死期を延ばしてはいけない。患者は死に至るまでの過程を大切にしてほしいと願っているのではないか。安らかに死ぬのも医療のうち。
  2. 臨床的証拠がないからといって、病気が存在しないという証拠にはならない。患者の訴えは正しいものである。医学的にあり得ないと考えずに、訴えに耳を傾けること。患者は全身で24時間、疾病と対決している。
  3. あなたが診ようが診まいが、ほとんどの外来患者の病気は治癒するものである。病人が治るのを邪魔しないのが良い医師である。
  4. 態度、言葉は医師の有するもっとも重要な手段である。その重要性を認識して賢明な使い方ができるようになりなさい。医師は役者でなければならない。相手、場合によって、態度、言葉を変更する必要がある。
  5. ほかのことをしながら患者の話を聴いてはならない。患者が話している最中に病室から出てはならない。患者は常に自分のことに百パーセント関心を持ってほしいと願っている。患者は病気の治療に来るとともに安心を求めに来る。病院は安心を売る商売である。
  6. 患者を好きになる必要はないが、好きになれば役に立つことが多い。親切にすることが最大の医療の補助になる。
  7. 痛みはいかなるときにも速やかに止めること。医療では完璧よりも急を尊ぶ場合が多い。
  8. あなたが医師として病院で仕事ができるのは、多くの縁の下の力持ちの人たちがいることを忘れてはならない。夜間のナースからのコールは、医師に助けを求めていることを意味する。早く助けてあげること。
  9. 投与薬はできるだけ少数に絞ること。量が増えれば、副作用の起こる可能性は指数関数的に高くなる。老人のほとんどは服用している薬を中止すると体調がよくなる。
  10. すべての検査結果について、必ず患者名をチェックする習慣を身につけなさい。検査結果がちがう患者のカルテに入っていることがしばしばある。「その患者のものであることを確かめること」


加茂式トリガーポイント療法が生まれた大きな要因が上記ルールにあるような気がしました。とくに、2.、7.。