遊風の養生日記Ⅱ

術伝流の愉癒庵遊風(颶風颯雷電)が、鍼灸操体食養はじめ養生について書いていきます

手術痕による肘痛

 腰痛に患者さん、腰痛の治療を終えて「他に辛いところは」と聞くと、肘の小指側が辛いとの事。運動器系応急処置の要領で、手甲4,5間に引いてから、動かしてもらい引っかかる処に刺鍼していく動作鍼を行うが辛さは減るがイマイチ残るとの事。痛む箇所から筋肉の溝を肩側と手首側に辿っていくと、手首側に手術痕があった。手術痕の肘より1cm位の小指側と親指側の2箇所に出ていたツボに刺鍼するとすっかり辛さがなくなり、自由に動かせるようになったとの事。ついでに、手術痕と普通の状態の皮膚との境目、手術痕から0.5から1cmの処に2cmおきくらいにツボが出ていたのでそこにも刺鍼し、手の甲4,5間に引いて終えた。
 手術痕が引きつれて伸び無い状態で、そのため肘に負担が掛かった事による肘痛だなと思った。他の関節の場合にも良く見られる現象。
 運動器系応急処置や動作鍼は、http://yajiuma.pupu.jp/yajiumapuki/index.php?%EF%AA%A4%CF%B0%FA%A4%AD%EF%AA 肘は、膝とほぼ同じ。