『オオカミ少女はいなかった』

オオカミ少女はいなかった 心理学の神話をめぐる冒険

　否定されているのに既成事実として何度もよみがえる話や考え方を比喩的に「神話」とよぶのだそうで、この本は心理学の分野でのそういう「神話」を取り上げ解説している。オオカミ少女のアマラとカマラはいなかったし、サブリミナル効果もないとのこと。
　本文の最後に、「どうすれば、こうした神話の呪縛から逃れ、ウサン臭さを払拭できるだろうか。答えは一つ。論理的にものを考える以外にない。・・・噂に頼らぬこと。疑うこと。そうすれば、心理学のなかの似非（えせ）科学の部分ははるかに少なくできるに違いない。」とかかれていた。東洋医学も同じだなと思った。