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[本][鍼灸][養生][想の操体]『病気が治る人の免疫の法則』
- 作者: 福田稔
- 出版社/メーカー: WAVE出版
- 発売日: 2007/09/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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皮膚を観察して「痛みのとくに強い部分はへこんでおり、皮膚の色はくすんでいた」「交感神経優位な状態がもたらす、血流障害と確信した」「このようなへこみに針を刺すと、それぞれの患者さんの症状が改善するのだ」(p91〜92)
という部分を読んで私の治療とほとんど同じだなと思ってしまいました。と同時にこういう場所の解剖学的生理学的研究をすすめて欲しいなと思います(私自身は筋肉の状態変化が中心になっていると思っているのですが)。こういうツボが出ている場所で、どういう組織が主にどういう状態になっているかが、解剖学的生理学的研究で明らかになれば、鍼灸あマ指操体など東洋的物療の根拠、自律神経免疫療法の根拠も明らかにしていけるだろうなと思っています。
「気の毒になるくらい白血球の数値のよくない患者さんでも、治療後に素直に「ありがとうございます」という言葉の出る人は、意外なほどよくなるケースもある」(p164)も同感!
福田先生ご自身が鬱から治ったきっかけになった鍼灸師の治療は痛くない鍼で体に溜まった毒を出す(p148〜151)というものだったようで、これも私の鍼治療との共通点だなと思いました。
「「気持ちがいい」を継続すると心身が軽くなる」(p154)「感謝の気持ちと快復度は比例する」(p163)など操体の橋本先生と同じような言葉も沢山出てきた。
引用された江戸時代の言葉二つ
「百病は一気の留滞により生ず。病瞑眩せざれば、その病は癒えず」(後藤艮山、p208)
「武夫(もののふ)のやたけ心の一筋に、身を捨ててこそ、浮かぶ瀬もあれ」(p223)