遊風の養生日記Ⅱ

術伝流の愉癒庵遊風(颶風颯雷電)が、鍼灸操体食養はじめ養生について書いていきます

『犀の角たち』佐々木 閑(しずか)著 大蔵出版

朝日新聞木曜夕刊に「日々是修業」を連載されている花園大学教授・仏教学者。前から私の考えと良く似たことを書いているなと思って気にしていた。私は信仰としてはアニミズムだが、一般の宗教の中では初期仏教や原始仏典が気に入っていたのだが、その辺りが、この本を読んで何故か分かったような気がした。物理学、生物学、数学のパラダイムシフト後の姿と、初期仏教の類似性が書かれています。
中高と生物学の遺伝や進化に熱中し、大学で数学基礎論ゲーデルを専攻したので余計親近感が湧いた。


在家でできる範囲で初期仏教の合理性を探求していくことはできそうに思う。
たとえば、佐々木さんがあげる初期仏教の特徴を
 
1.超越者の存在を認めず、現象世界を法則性によって説明する
2.努力の領域を、肉体ではなく精神に限定する
3.修業のシステムとして、出家者による集団生活体制をとり、一般社会の余り物をもらうことによって生計を立てる
 
以下のように変えると、今の私の生き方に繋がります。
 
1.超越者の存在を認めず、現象世界を法則性によって説明する
2.努力の領域を、愉しめることに限定する。本人も周りも。
3.修業のシステムとして、夢中になれることに磨きをかけサービスし、その対価で生計を立てる


医療のこれからとも深く関わっていそうな気がする。特に複雑系を考えるなら。
初期仏典の一部が最後に引用されている。


究極の真理へと到達するために精励努力し、
心ひるむことなく、行い、怠ることなく、
足取り堅固に、体力、智力を身につけて、
犀の角の如く、ただ独り歩め
(スッタニパータ68)

犀の角たち

犀の角たち