遊風の養生日記Ⅱ

術伝流の愉癒庵遊風(颶風颯雷電)が、鍼灸操体食養はじめ養生について書いていきます

『自然に沿った子どもの暮らし・体・心のこと大全』

自然に沿った子どもの暮らし・体・心のこと大全

自然に沿った子どもの暮らし・体・心のこと大全

 私と基本的な考え方が似ている自然派医師の本間真二郎先生の新刊。
 前回の本に似ているが、今回は特に子どものことが中心。特に、ワクチンについては充実している。妊娠予定の人や乳児がいる人には、特にお勧めです。
 以下、第6章「ワクチン、感染症」の抜書です。
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・ワクチンをうつ前に
「…現在日本で行われている全ての予防接種は「義務」ではありません…1994年の予防接種法の改定前の強制摂取の時期は、予防接種後に何か問題が生じた場合は、国に責任が有ったので、予防接種後の裁判では、ほぼ国が全敗…予防接種を受けるかどうかの判断(責任)を国から両親や保護者に移した…論文に書いてあるから必ずしも科学的で正しいというわけでもありません…歴史的に見て、人の生命に関わるような殆どの感染症の大幅な減少(患者の発生数、死亡率とも)は、ワクチン導入以前に起こっている…要因は…公衆衛生の向上、とくに「上下水道」の普及…」
・ワクチンの効果
「…重症化を防ぐことを直接証明は出来ない…同じ人が同時にワクチンを受けなかった場合と受けた場合を比較する必要が有るから…予防接種によってつく免疫は、自然感染の免疫よりもはるかに低い…免疫効果が無くなる前に、同じ病原体に感染すると発症はせず免疫力が増強する(ブースター効果)…水疱瘡は、年齢が低いほど症状が軽く、痒みの有る水疱が出る以外は、微熱くらいで数日から1週間で治る…予防接種を徹底するほど人類全体の免疫力は低下していく…妊娠中に臍の緒を通して赤ちゃんに免疫力を渡す…母子免疫…予防接種でついた免疫力は低く、ブースター効果も得られにくく、子どもに引き継いでいく母の免疫力が無くなってきている…世代を経るとどうなるか…軽い感染症にはかかって強い免疫力をつける…カゼを引くことにも意味があり、炎症を起こして体の様々な部分を修復している…突発性発疹を発症すると、難治性てんかんエスト症候群が治ることがある…インフルエンザワクチンとBCG、解析期間が長いほど、解析人数が多いほど、効果は限りなく0%に…」

 「…軽い感染症にはかかって強い免疫力をつける…カゼを引くことにも意味があり、炎症を起こして体の様々な部分を修復している…」は、私の養生観と同じです。
・ワクチンの副作用
「…すべてのワクチンは劇薬に指定…ワクチンの副作用の一番の問題点は、長期の副作用にある…ワクチンは長期にわたって免疫をつけるのが目的…長期にわたる副作用を合わせて考えるのは当然…因果関係が分からないと言う理由で、ワクチン接種後8日以降に発生した副作用は、ほとんどが「予防接種との関連は不明、もしくは無い」とされてしまう…(ワクチン摂取の子どもの方が)、カゼ、中耳炎、副鼻腔炎アトピー、喘息、花粉症、自己免疫疾患、糖尿病、多動、けいれん、発達障害睡眠障害など、調査したすべての病気で発症率が高くなる
・ワクチンに含まれるもの
「…副作用が懸念される代表例…
 水銀:神経毒、脳に入った場合の半減期は7〜20年、蓄積性が有る…自閉症との関連、長期の安全性は完全には分かっていない…
 アルミニウム:脳の変性、とくにアルツハイマー認知症との関連…骨、骨髄の破壊作用…
 ホルムアルデヒド:発がん物質、シックハウスアルツハイマー認知症、皮膚病、喘息との関連…
 スクワレン:動物の不妊剤、去勢剤…自己免疫疾患との関連…
 ポリソルベート80:動物の不妊
 ゼラチン:アレルギー、アナフィラキシーショック
 グルタミン酸ナトリウム(MSG):代謝異常、とくに糖尿病との関連(強力なインスリン分泌刺激作用)、神経障害との関連…」
・必要の無い/低い予防接種
「…
 (1)病気が殆ど無い感染症ジフテリア、ポリオ、日本脳炎
 (2)軽症で防ぐ必要の無い感染症:風疹、ムンプス(おたふく)、水痘(水疱瘡)、3つとも発症年齢が低いほど症状が軽く、合併症の率が低いので、なるべく早くかかった方が良い…
 (3)常在菌を排除するワクチン:ヒブ、肺炎球菌…常在菌の排除が現代病の蔓延の根本原因…
 (4)効果がない、定かで無いワクチン:インフルエンザ、BCG、HPV(子宮頸がん)…HPVワクチンは、予防効果は定まってない、副作用と疑われている症状の高い発生頻度と重症度を無視できない…
 (5)副作用が大きいワクチン:日本脳炎、HPV(子宮頸がん)…
 (*)残り:麻疹(はしか)、百日咳、B型肝炎破傷風…麻疹:2015年WHOが日本での根絶を宣言、海外からは有る…が、2016年の患者数では、ワクチン摂取者の方が多かった…百日咳:6ヶ月未満では無呼吸発作がある、外出に注意すれば…B型肝炎:親がキャリアで無ければ感染の可能性は低い…破傷風:年間患者数100人、死亡数10人弱…感染後48時間以内ならワクチン有効で、抗生剤も有効…」
感染症にかかる時期には意味がある
「…
 (1)ピロリ菌:乳幼児早期に感染すると常在菌に成り、その後なんらの悪さもしない、食道がんを減らし、結核菌の感染率を下げ、喘息やアレルギーを予防し、自己免疫疾患の発症率も低下…感染時期が遅れると、まず胃ガンのリスクが高く成る…さらに遅れると胃がんは減少し、胃炎や胃潰瘍が増える…ずっと遅れると人に感染できなくなる…寄生虫に感染していると、ピロリ菌がいても胃がん胃潰瘍は殆ど発症しない…
 (2)EBV(イービーウイルス):乳幼児期に感染した場合には、ほとんど何の症状も出しません…2歳までに感染した場合は、人にとって有利に作用し、アレルギーのリスクは1/3に…2歳を過ぎてからの感染では人にとって不利に作用し、アレルギーのリスクが5倍に成るという報告も…EPVの感染が遅くなった19世紀後半から多発性硬化症が急増している原因…多発性硬化症寄生虫に感染していると殆ど発症しな…EPVに感染した児では、細菌感染に対する抵抗力が高くなる…
 (3)結核菌:抗酸菌の仲間…非結核性抗酸菌はかっては道場や環境に当前に居て、乳幼児早期に感染…何の悪さもせずに休眠…近い菌である結核菌に対する交差免疫…結核は西欧で18世紀末〜19世紀半ばに大流行…微生物の排除→人と菌との接触パターンの変化が有力な説…
 (4)ポリオウイルス:19世紀後半から突然大流行…ポリオウイルスとの接触の遅れで説明可能…ポリオウイルスは乳幼児期の感染では殆ど症状を出さないか軽度の発熱などで自然治癒…学童期を過ぎて感染すると、麻痺の頻度が急上昇…
 …人は、腸内細菌などの常在微生物(かっては寄生虫も)と共生している複雑な生態系…様々な微生物に、適切な時期に適切な順番で感染することで、重篤に成ったり合併症に成ったりせずに、治癒あるいは共存し、人は生態系として健全に完成していく…」

 「…人は、腸内細菌などの常在微生物(かっては寄生虫も)と共生している複雑な生態系…様々な微生物に、適切な時期に適切な順番で感染することで、重篤に成ったり合併症に成ったりせずに、治癒あるいは共存し、人は生態系として健全に完成していく…」と言う部分は、納得。この辺りは、野口整体野口晴哉先生が似たようなこと(「感染症にかかることで臓器が完成していく」)を言っていたなと思い出しました。
 
・・・ 追記20181017 ・・・
風疹流行とワクチンのニュースが流れていますね。私は、近頃の風疹流行の話には、眉に唾を付けたく成っています。下記には同感です。
 
………風疹が流行って妊婦が心配なのなら、
「子どもを持とうと思ったら、その女性はまず風疹の抗体があるか検査を」
「子供を作る予定の女性、パートナーは風疹ワクチンを打ちましょう。」
と勧めるのが先だと思います………
 
「風疹ワクチン宣伝ニュースのコメント・ワクチン普及で奪われたものも」
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/8989b22cd613306920c40fcdadebbea7?fbclid=IwAR1N7f94X1a_4XHP7XlceOpgkWmd38YiofAPzq6f9zUoiTuIbjiYkWO7qLk
 
 強制接種が任意接種に成ったのは、国が賠償責任を負えない程度にワクチンが劇薬だということだと思います。本間先生の本で関係するのは、「……1994年の予防接種法の改定前の強制摂取の時期は、予防接種後に何か問題が生じた場合は、国に責任が有ったので、予防接種後の裁判では、ほぼ国が全敗…予防接種を受けるかどうかの判断(責任)を国から両親や保護者に移した……因果関係が分からないと言う理由で、ワクチン接種後8日以降に発生した副作用は、ほとんどが「予防接種との関連は不明、もしくは無い」とされてしまう……」と言う部分ですね。
 
 つまり、ワクチン接種後1週間以内の副作用に限っても、国が賠償責任を負えないほどの危険率の劇薬ということですね。関連することを以下に書いています。

「薬やワクチンの危険、無過失賠責保険は無理!?」
http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/20160319/1458357812
・・・ 追記20181017終了 ・・・

・・・ 追記20181029 ・・・・
「麻疹の発症、 何故予防接種を受けない人のせいにする?」
https://ameblo.jp/kamisamanohoho/entry-12415023006.html?fbclid=IwAR3NFS4v-qZ1q0jK1PneQ8nqqazq7sFDSvjeRGKRY2IaQtoiHHsfunnq4F4

風疹なども同じですね。
・・・ 追記20181029終了 ・・・・

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 暇を見て、他の章も抜書きしていきます。

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この項目のURLは以下
「『自然に沿った子どもの暮らし・体・心のこと大全』」
http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/20181014/1539492829