遊風の養生日記Ⅱ

術伝流の愉癒庵遊風(颶風颯雷電)が、鍼灸操体食養はじめ養生について書いていきます

カゼが抜けそうで抜けない感じ

11月9日・・・
朝おきたら、頭が痛く、胃がむかつき、気分の悪かった。飲み過ぎに因る二日酔いかなと思ったが、11時頃から熱が出てきた。カゼのようだ。熱が出てきたら、頭の痛さ、胃のむかつき、気分の悪さが少し和らいできた。まず、両手の親指と小指の爪にカッターで☓印を描いた。葛根湯を飲んでから、昼食の支度。量は減らした方が良さそうに思い、蕎麦はいつもの半分の50g、ネギ、納豆、モズクは同じ、山椒、唐辛子は少し多め、牡蠣は抜いた。食べ終わったら汗が出てきて、ますます気分は良くなった。このまま抜けてくれると良いのだが。40分ほど昼寝をすることにした。
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 40分してもダルく体の中で動いている感じがしたので、もう40分寝ることにした。途中で深い息になり、仰向け寝だと息がイマイチ深くなりにくそうなので、横向き寝になったら、とても深い息になった。そのうち、少し仰向け寝に近い上半身仰向け下半身横向きの姿勢になり、手足を色々伸ばして瞬間脱力する動きが出た(ラク寝連続操体?)。すっきりした感じが出たので起きた。2度目の40分の2分ほど前だった。喉が渇き塩気で酸っぱいものを食べたい感じがしたので、梅干しを食べて、水を飲んだ。どうやら、抜けた感じ。みなさん、ありがとうございます。
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追記:5分ほどして、たくさん咳が出ました。1,2分程の間でしたけど。
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夕方に再度発熱も、気分は悪くないので、多分このまま抜けると思います。念のため、夕食も少量にして、上衝を降ろすように、昼と同じ感じの蕎麦にします。小豆玄米ご飯と根菜青菜オデンの予定だったのですが。
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11月10日
鍼灸師という商売なので、自分がカゼなど軽い病になった時は経過を観察するようにしています。体の内側の変化は、他人よりも自分の方が分かりやすいですから。患者さんのカゼなどを治療したり、カゼの養生を助言する時に必要な情報を集めるようにしています。
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今日の午前中も発熱再発で少し頭痛も気分は良かったです。明日午後に重症の患者さんの所に行くので、念のため、もう一度、葛根湯をのみ、左右の手の親指と小指の井穴8ヶ所に糸艾で灸。午後4時頃再度発熱も放置、午後6時には下がってました。
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11月11日
化学物質過敏症線維筋痛症の患者さんの所へ行ったら、影響を受けたのか、帰りは、頭が少し痛み、歩行も少しふらついた。ビールを飲んで寝てしまった。
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11月12日
朝ダルくて起きれず、いつもは6時頃に起きるのだが、8時半過ぎに起きた。ちょっと気分が悪かったが、昼飯に温かい汁蕎麦を食べ、一味唐辛子や山椒の影響もあってか、頭や首や肩甲間部から少し汗が出て、気分が良くなった。少し頭は思い。

そういえば、9日と10日には古傷の左肩甲骨下角が久しぶりに疼(うず)き、瘀血が動いているのかなと思い、桂枝茯苓丸も飲んだことを思い出した(飲んでしばらくしたら疼きは治まった)。単なるカゼではなく、体が変化しようとしているのかもしれない。カゼを引いたのも変化に必要だからかも。今日も左肩甲骨下角には少し違和感があるが温かい感じで感覚的に悪い感じはしないので、桂枝茯苓丸は飲んでいない。

汗が出たし少しダルさもあったので、買い物に行くのは止めて、40分ほど昼寝。起きたらサッパリしていた。

敏感な患者さんを診る時には、こちらも感度を上げた方がピッタリ合わせられるのだが、その状態で普段の生活をするのは色々な影響を受けやすく難しい。例えば、暗視順応した目では明るい場所が眩しすぎるような感じ。いま診ている患者さんは過敏なので、それに合わせた感度を未だ上手く戻せないのかも知れない。そんな気もした。鍼灸の神様が与えてくれた試練と思うことにしようかな。
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11月13日
今日もゆっくり8時過ぎに起きた。昨日の夕方に保温素材のレッグウォーマーを履いてみたら、なかなか良い感じ。今年は11月に入っても温かい日が続いたので、下からの冷えに気付かなかったのかも。重症の患者さんへの対応のために頭や手に気が向いていて、足には気が向いている時間が少なかったのかも。