遊風の養生日記Ⅱ

術伝流の愉癒庵遊風(颶風颯雷電)が、鍼灸操体食養はじめ養生について書いていきます

『お釈迦さまの脳科学』

 興味深かったところ。

  1. ナーガルジュナ(龍樹)は、「有」と「無」をふくむ、さらに上の抽象概念「空」を説いた
  2. 釈迦は、「輪廻の実体となるアートマン(魂、自我)はない」として、輪廻転生を否定した。
  3. 『般若心経』は、中国で作られた偽経の可能性が高い、「如是我聞」という言葉から始まっていないし、「ギャーテーギャテー」という呪文(マントラ)がついているから。「心」は、マントラを意味する。
  4. 「止観」は、何も考えないことではない、煩悩や妄想を一時的にストップし、自分の感覚や思考を純粋に「観る」こと
  5. 八正道も方便、「極端なことをしない」「小さい煩悩のまま見ない語らない行わない」ということではないか
  6. 「自と他の差はない」と知ることが、釈迦の教え
  7. いまの日本人に方便は必要ない、はじめから「空」を説明し、「輪廻転生」や「自我」はないと説明すべき
  8. 悟りとは、縁起でも空でもない、すべてのスコトーマが外れる体験(人間の脳は、自分にとって重要なもののみを認識し、自分にとって価値が低いと思う情報を遮断する、それによって生まれる認識の盲点をスコトーマという)