『内部被曝の脅威』
- 作者: 肥田舜太郎,鎌仲ひとみ
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2005/06/10
- メディア: 新書
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肥田舜太郎医師の体験談が印象に残った。
ピカドンのあと現地にはいった方でも、しばらくして、発熱、下痢に始まり、紫斑、鼻血、血便、脱毛、大量吐血で亡くなった方が多いそうだ。
また、原発ぶらぶら秒の話も。被爆前は病気一つしたことがなかったのに、慢性内臓疾患になり、わずかのストレスでも症状悪化。体力抵抗力が弱く、身体だるく疲れやすく根気なく、まともな職業につけず、かじも十分にできない。一度症状が悪化すると回復しない。病気にかかりやすく、かかると重症化する確率が高い。
原爆症の疼痛緩和に鍼が役立ったと言う記述もあった。
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元放射線医学総合研究所主任研究官で医学博士の崎山比早子さんも、免疫系がやられるので、いろいろな病気にかかりやすくなるという。
いま話題なのは、ガン死の確率的影響だが、ガン死以上にガンになる方は多いわけだし、それ以上に、いろいろな病気にかかる方は多いようだ。また、そういう徴候が遺伝していくこともあるという。
そういう状態が、今後すくなくとも数年は続くことを覚悟する必要があるのだろう。日本は人口密度が高いから、影響を受ける方の数も多いだろう。
玄米、味噌などの発酵食品、乳酸菌などの対策もあるようだ。養生の手段をまとめたく、情報を集めているところ。