『悪いのは私じゃない症候群』
- 作者: 香山リカ
- 出版社/メーカー: ベストセラーズ
- 発売日: 2009/08/08
- メディア: 新書
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- 「悪いのは私じゃない症候群」は、「成果主義と新自由主義」がもたらした「自己責任」を回避するための「先制攻撃合戦」
- 「悪いのは私じゃない」と言い続けてニセの自己肯定感を獲得していっても、それは本当の成長でもなければ向上でもない。麻薬でひととき、幻想の美しい世界を見て酔っているだけ、というのと同じなのだ。
- 「悪いのは私じゃない症候群」にかかっている社会は、結局、社会としての力はどんどん弱まり、今は「悪いのは私じゃない」と主張出来る立場にある人も、そのうち何かの拍子に自滅していくしかなくなる。
- 「バカという人がいちばんバカ」というシンプルな原則を、もう一度思い出してみるべきではないか
- この未曾有の経済危機を乗り切るには、「分かち合い」の精神に基づいた新しい経済秩序や産業構造を作るしかない。「幸福とは、他者にとって自分の存在が必要だと思えること」を知り、「分かち合いをすることをいとわない」こと。助けを必要としている人に同情して、ではなく、助けることが自分が幸せになるために必要だから、そうすべきだ。(経済学者の神野直彦氏)
というのは納得できた。
そして、神野直彦さんの「助けを必要としている人を助けることが自分が幸せになるために必要」というのは、養生に関わるときも同じだなと思った。