遊風の養生日記Ⅱ

術伝流の愉癒庵遊風(颶風颯雷電)が、鍼灸操体食養はじめ養生について書いていきます

中国旅行で皮膚炎が悪化

 中国旅行で屋台の食べ歩きをして、油が悪かったせいか、右手首甲側の皮膚炎が悪化したという方。足などにも直径2mmほどのブツブツがたくさん出ていた。
 体の邪毒を出そうとしている感じがしたので、薬物過多の方にツボが出るといわれる築賓を調べたら、右にツボが出ていた。表面がペコペコに虚していて、奥に太い筋張り、しかも筋張りの表面がガサガサしていた。鍼をしたら、多量の邪気を感じたので、灸頭鍼。そのあいだに別の方がお腹に打鍼をしてみたいと言い出し、腹のシコリに打鍼。肝臓の働きとも関係するかなと、大衝をみたらツボが出ていたので、刺鍼。やはり多量の邪気を感じたので灸頭鍼。お腹の打鍼も続いていた。
 皮膚炎が消退した感じで赤みが減り、足などのブツブツも薄くなった。右手の指先が黒ずんでいて、中指薬指の甲側に皮膚炎があったので、その2本の指のあいだの八邪に刺鍼。指先の黒ずみが消えた。
 体が邪毒を出そうとしているときのツボの出方の再確認になり、勉強になったし、「鍼は万病一邪」ということも再確認できた。