遊風の養生日記Ⅱ

術伝流の愉癒庵遊風(颶風颯雷電)が、鍼灸操体食養はじめ養生について書いていきます

アゴが鳴る


 口を開け閉めするときにアゴが鳴るという方。まずは、術伝流先急の一本鍼の手順で、手甲の、異常を感じる場所と経絡的に関係するあたりに出ていたツボに引き鍼しながら運動鍼の要領で、口を開け閉めしてもらった。そしたら、異常を感じる場所が、すこし耳寄りにずれた。音も少し小さくなったとのこと。

 そこで、口を開け閉めするときに使う筋の筋腹にツボをさがし、刺鍼。そのあと、口の開閉を試してもらったら、前より大きく口が開くようになった。ツボは側頭部にずれたので、そこにも刺鍼すると、音はかなり小さくなり、違和感もほとんどなくなったとのこと。念のため、口を動かすときには、後頚部中程の筋も動くので、そのあたりに出ていたツボにも刺鍼し、そのあと、再度、手の甲に引き鍼して仕上げた。