『息の発見』
- 作者: 五木寛之,玄侑宗久
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2008/10/07
- メディア: 単行本
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1.青色吐息よりも桃色吐息のほうがいいですよね(笑い)。
2.ブッダの教えは、息を大切にしなさいよという当たり前の教え、息をすることを喜びなさいよという願い
3.苦行はやってない人にたいする軽蔑心が芽生えるから、お釈迦様は否定した
4.われわれは、言葉に置き換えたときに、もう現物を聞かなくなる。そうでなくて、どこまでも現実によりそいなさいよとお釈迦様は言っている
5.ほかのことで導かれて、自然に呼吸が変化しているというのが、いちばんいいんじゃないか
6.「これはいかん、あれはいかん」というより、最初は「こうしたい、ああしたい、これを大切に」ということだった。
7.検査は身体に悪い。常識は心に悪い。
8.呼吸法として独立させてやると、かなり、うっとおしい作業。歩行や読経でも結果的に呼吸法。
9.戒は不可能な目標、「大切にしよう」ということ
最後にブッダの言葉が引用されている。
「歓びを感じながら息をしよう。心を自由に解き放つように息をしよう。」
治療中は、おもに息が深くなるかどうかに注目している私には、愉しめる本だった。また、5.のようなことを考えて、呼吸法そのものを追求することを離れ、自然に息が深くなるような動きや皮膚の重さの一人操体やその他の養生を実践しているので、同感する部分も多かった。