遊風の養生日記Ⅱ

術伝流の愉癒庵遊風(颶風颯雷電)が、鍼灸操体食養はじめ養生について書いていきます

『ブッダが考えたこと』

ブッダが考えたこと―これが最初の仏教だ

ブッダが考えたこと―これが最初の仏教だ

 インド哲学史をふまえて、ブッダが考えた最初の仏教について、自分がその骨格の全貌だと確信しうるかぎりにおいてまとめたものだそうです。とても面白かったです。
 インド哲学史上でブッダがはじめて発見し提案したこと(その後インド哲学・宗教に大きな影響を与えたもの)が何かや、形而上学におちいらない実存主義的な経験論と神秘主義におちいらない論理的合理的思考による瞑想の二つに徹することなどのブッダの特長、そのあたりがよく書かれています。
 「感受・知覚」「識別」「記憶」「判断」などの心の作用、もっといえば、心は自己では無いということも言っていたということで、「心は他人かも知れない」と「操体もくもく」や「体は自然」に書いた私としては同感という感じです。