遊風の養生日記Ⅱ

術伝流の愉癒庵遊風(颶風颯雷電)が、鍼灸操体食養はじめ養生について書いていきます

『目覚めよ仏教!』

目覚めよ 仏教!  ダライ・ラマとの対話 (NHKブックス)

目覚めよ 仏教! ダライ・ラマとの対話 (NHKブックス)

 いろいろ面白かったが、とくに
「帰依する」=「ライバルにする」
というのには同感した。
仏教では「仏法僧に帰依する」、チベット系仏教では「師(ラマ、ブータンではラム、インドではグル)」にも帰依するのだが、全てライバルにするという風に解釈するなら、面白いなと思った。
 このところ読んだ仏教関係の本で、どの本だったか忘れたが、仏教で言う「四苦八苦」(四苦は生老病死)の「苦」=「思い通りにならないこと」とすると意味が解りやすいという意見にも同感していた。
 二つを合わせると、
「思い通りにならないことに悩まされずに、
それを乗り越えた「仏」、乗り越え方をまとめた「法」、乗り越えようとしている「僧」、そして乗り越え方を直接指導してくれる「師」を模範にもしライバルにもして、自分も思い通りにならないことにわずらわされないようになろう(「仏」になろう)としていく」
ということかなと思います。
 操体などの学び方にも通じるものがあるように思います。
橋本先生、橋本先生が書き残した定番操体操体を実践している先輩や学んでいる仲間、直接操体の実技を伝えてくれた方を模範にもし、ライバルにもして、自分流の操体を作り上げていくという感じに近いかなと思った。