遊風の養生日記Ⅱ

術伝流の愉癒庵遊風(颶風颯雷電)が、鍼灸操体食養はじめ養生について書いていきます

陽明経絡病証

術伝の「鍼は引き鍼」に「陽明経絡病証」を載せた
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 陽明の病は、体の前面に主症状が出る病で、ツボが浅く、熱が高く、動きが速い事が特徴です。邪気が顔や前頭部に突き上げる上衝を伴う事が多く、陽性の精神症状が出やすくなります(『霊枢』経脈編「高きに上がって歌い、衣を棄てて走らんと欲す」)。その反動として、膝から下が冷えて虚す事が多くなります。
 代表例は、更年期障害やかんの虫、熱射病など。不眠の多くは、太陽の病と陽明の病の合病です。
 邪気を散らし、下げる事と、手早い刺鍼が大切で、腹の虚があれば補います。
 『傷寒論』に「陽明之為病、胃家実也」とあるように、臍より上は実する事が多いので、上記の事が言えますが、陽明経が虚す事もあります。その場合には、『霊枢』経脈編に「一人戸を閉じ窓を塞いで居る」とあるように、陰性の精神症状が出やすくなります。というよりも、陽明経の病は「上が実し、下が虚す」と考えた方が良く、その割合に応じて精神症状は変わってくるという事でしょう。
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