遊風の養生日記Ⅱ

術伝流の愉癒庵遊風(颶風颯雷電)が、鍼灸操体食養はじめ養生について書いていきます

ヤリイカの煮物

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ヤリイカの煮物

 

近くのスーパーで、ヤリイカが特売だったので、煮物にしてみた。

まずは、残り物の白菜を煮て、煮えたような時期にヤリイカを入れた。 

味付けは、このところのマイブームの「水から酒粕」、「火を止めてから味噌」。

ツボや経絡、気血水や上衝などを感じられる人を増やしたいな…新年にあたって

 新年にあたって、何か書こうと考えていたのですが、4日の間、酔いながら考えて、ほぼ、まとまりました。
 
  ツボや経絡、気血水や上衝などの腹診項目を実感できる人を増やしたいなと思います。
 
 まぁ、前にも書きましたが、ツボや経絡って体という自然に現れる自然現象だと思います。空に現れる雲や虹や風や雷と同じように。

 私は、鍼灸師に成る前は登山(沢登りや山スキー)をしていて、そのために観天望気(空を見て天気を予測する)も勉強していました。観天望気や、滝の下で滝を登るルートを予測したり、山頂から雪の斜面を見てスキーで滑るルートを予測したりしていました。そういう経験は、いま患者さんを観るのに、とても役立っています。

 患者さんの体に現れる自然現象としてのツボや経絡も、似た所が多いので。ツボや経絡以外だと、呼吸や姿勢や足取りや表情や声のトーンや皮膚や髪の色艶や湿り気(サラサラ具合)や腹鳴や目の輝きなど。脈も。

 あとは、江戸時代の古方派漢方の腹診(上衝などの概念を含めて)や気血水の考え方と、同時期の鍼灸術の書物の記載は、自分が鍼灸している時の実感に近いので、参考にしています。現代中医や五行論よりも。この点では、日本東洋医学会が2010年発刊の『専門医のための漢方医学テキスト』から現代中医(弁証論治も)や五行論を抜き(現代中医も五行論も21世紀の日本人の体では成立する可能性が低い…自然現象として出現しにくい)、邪気を残した点を評価しています。あとは、鍼灸も漢方も症例集は参考に成りますね。

 患者さんの心の方面では、現代心理学や現代精神医学よりも、アニミズム原始仏教の方が、私には見立てがしやすいので、そちらを参考にしています。

 アニミズム(自然への畏敬の念)が無いと科学にしても医学にしても(思想・宗教にしても文化・技術にしても)暴走しやすいように思います。

その辺りは以下に書きました。興味が有れば読んでみてください。

アニミズムと自然科学」
https://kuhuusa-raiden.hatenablog.com/.../2016.../1470179989

 ちょっとオカルトっぽく成ってしまいますが、そこは正月の酔っぱらいの戯言と思ってください。
 
 私はアニミズムなんで、自然はカミです。そして、一番身近な自然は体です。体は、私にとってカミです。患者さんや周りの人に、自分の体をカミと感じてもらえる人を増やしたいなと思っています。まずは、ツボや経絡を実感することから始めて。

 ようするに、「人間が作った科学・医学・思想・宗教・文化・技術よりも、体の方が凄いよ」と思える人を増やしていくことが、養生技術(鍼灸按マ指を始め)を普及させる要(かなめ)のような気がしています。

よろしくおねがいします。新年にあたって。

 古方派漢方の腹診用語、上衝、心煩、心下痞、胸脇苦満、臍下不仁、小腹急結や、気血水(邪気、水毒、瘀血)や、脈診の浮沈数遅虚実なども、体に現れる自然現象ですね。ツボや経絡も含め、そういう自然現象を、目で見て、手で触って感じられる人を増やしていきたいと思います。
 
 そして、鍼では鍼先で鍼先の在る場所の体の組織の変化を刺鍼中に実感できる人を増やしていきたいです。
その辺りは以下に書きました。

「1回の刺鍼中に起こる兆しと合わせ方」

https://w.atwiki.jp/jutsuden/pages/265.html


 この辺りは年末から年始に現代哲学の教科書を書きたいという医師とのコメントのやりとりも関係していると思います。いろいろ考えては見ましたが、私は現代哲学よりも、アニミズム(自然信仰)なんだなと改めて思いました。

  以下、そのやりとりの中でも関係している部分です。
(私は、早稲田大学理工学部数学科数学基礎論数理論理学ゼミで、廣瀬健先生はゼミの先生でした。)
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 私が知識工学やAIに関係していたのは、1990年台初めまでです。当時のAIの目標は、エキスパート・システムを作ることでした。エキスパート・システムは、推論エンジンと知識ベースの2つで構成されていました。推論エンジンは各分野に共通の推論を担当し、知識ベースは、分野ごとの知識をAIが扱えるようにデータベース化したものでした。

 推論エンジンは、プロローグ(数理論理学的言語)ベースなどで、廣瀬健先生も協力し、かなりのものが出来ていました(第5世代コンピュータなど)。しかし、専門分野の専門家の知識をAIが扱えるように書き出す知識ベースが上手く出来ず、ブームは去りました。マセマティカなど、その分野の知識が、全て数学的に書き出せるものは出来ましたが。

 その後は、その分野の知識が書き出しやすいゲームなどの分野で、フィールドの狭く、ルールが単純なものから、順に実用というか人間を超えるものが出来ていったのは、ご存知と思います。チェス、将棋、囲碁の順ですね。フィールドの狭く、ルールが単純なものの方が知識ベースが作りやすいからです。定石集や棋譜をAIが扱えるようにするのが出発点でしょうね。

 今のAIの現状も追いかけては居ますが、知識ベースやセンサやドライバの方がネックという現状は余り変わっていないように思います。

 薬徴を1994年に、医師との漢方の勉強会で読んだ時に、知識ベースとしての出来の良さにビックリしました。その後、類聚方や傷寒論にも似た感じを持ちました。

 自然を観察し法則性を見付け書き出すことは、(自然)科学の本質です(原始仏教の本質でも有りますね、法灯明)。けれど、天才の仕事という感じがしています。知性だけでなく、感性や実感が必要なように思います。感性や実感の方が重要かも。

 そして、職人さんの仕事のAIロボット化に関しても、知識ベースやセンサやドライバの方がネックという現状は余り変わっていないように思います。ここでも、感性や実感の方が重要かも。

 知性の大部分は、推論エンジンや現在や近い将来のAIで代替可能に成るかも知れません。知性は、言葉を始めとする記号列の組み合わせ(演算)に過ぎませんから。知識ベースやセンサやドライバは、各分野に一人以上の天才が必要かも。
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なお、年賀状販売の職員へのノルマ、或る一定期間のみ年賀状の送料が安いと言った点に疑問を持ち、年賀状は欠礼させていただいています。よろしくおねがいします。
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この項目のURLは、以下です。

「ツボや経絡、気血水や上衝などを感じられる人を増やしたいな…新年にあたって」

https://kuhuusa-raiden.hatenablog.com/entry/2020/01/05/072033

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魚(メバル,カレイ,サケ)とネギ・根菜の煮物

 ここ3日の夕食は、魚とネギ・根菜の煮物。魚は、メバル、カレイ、サケ。根菜は、里芋、大根、人参、牛蒡、蓮根。ネギは、泥ネギ(長ネギの根・泥が付いたもの)。

 味付けは、酒粕味醂、醤油と、昆布(利尻)、蜆の酒蒸の残り汁。薬味は、生姜、ベランダ菜園の唐辛子。

 根菜は、オカズ倍増計画で炊飯時に蒸し、一口大に切る。

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根菜を、オカズ倍増計画で炊飯時に蒸す。蓮根の下に牛蒡。

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一口大に切る

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泥ネギ(長ネギの根泥付き)と葉ネギの根本部分を一口大に

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根菜やネギに鬼蜆の酒蒸汁(+水)を入れ、サケ(左上の白っぽいもの)を乗せ、蒸す

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蒸し上がったサケ

 蒸し上がったサケを食べた後には、野菜類を煮物にしました。

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根菜とネギの煮物

 鬼蜆の写真は撮り忘れました。鳥取県の東郷湖の特産だそうです。が、青森県十三湖の蜆と比べると、鬼は言い過ぎかも…と思いました。

「鬼蜆、東郷湖」

http://www.onishijimi.com/html/concept.html


十三湖しじみ

http://www.shijimi.net/?mode=f6